ちょうちょは風で運ばれる

カナダでベニザケが大量死した事件があったが、その原因は遺伝的欠陥だという論文が出た。

ほんまいかな？

アメリカの科学誌サイエンスに掲載されたもので、遺伝的な欠陥で免疫系が弱まって抵抗力がなくなったためだという話だ。

ただこのベニザケの大量死というのは、ブリティッシュ・コロンビアを中心にここ数年でベニザケの数が40～95％も減らしてるって話で、いくらなんでもちょっと数が減りすぎだし地域が偏っていると思う。
なんらかのほかの原因ってのがありそうな気がするけど。
もっと言えばその遺伝的欠陥が本当ならば、それを引き起こしている原因が人為的なものとしてあるんじゃないかな？

とりあえず庁聡宛ては、回遊を終えたサケの中で産卵地に到達する前に死んだベニザケと、無事に産卵地に辿り着いたベニザケのゲノムを比較したらしい。
すると死んだベニザケには共通して「代謝と免疫関連のストレスを示す遺伝子シグネチャー」が見つかったそうだ。
このストレスの原因は特定できていないそうだが、遺伝子シグネチャーが産卵地の川に入る前に現れていて、サケは川に入る前にウイルスに感染しているそう。

何かが起こっているのは確かなんだが、あまりに急激に大量死の現象が起きているようで、当然環境面で急激な変化があったとも思える。
カナダ太平洋岸にあるフレーザー側に戻ってくるベニザケの数は2009年に激減しているらしいから、その数年前から2009年にかけて、ベニザケの海での行動範囲で、何か大きな薬品の投機や流出なんかも含めて環境の変化があったのかもしれないな。