ちょうちょは風で運ばれる

メキシコのカンクンで開かれているCOP16で海の酸性化に対する警告が報告された。

よく言われている二酸化炭素（CO2）による地球温暖化だけの話ではなく、二酸化炭素が海に吸収されることによって海洋の酸性化がすすみ数十年後には食物連鎖にまで影響が出てくるという話。
海が年間に吸収する二酸化炭素は数十億トンになる。
これが増えて酸性化すればカルシウムを基盤とする生物に影響が出てくるので、そりゃそうですなあ。

地球温暖化、海の酸性化、CO2を出しすぎればいろいろ問題が出てくるのはみんな分かってるんだが、
国際会議だといつも揉めてなかなか決まらないね。
そりゃ途上国にとってはオマエラが増やしたんだろってのも分かるが、すでに大量にCO2を排出している国まで、ウチは途上国だと言い出したり、先進国でも削減を産業界から突き上げられて渋ったり。

いつも思うんだが、とりあえずCO2の削減に関してはパーセンテージを決めなきゃいいのに。
CO2の総排出量の話にするから、イコール使えるエネルギーの話になる。
みんなエネルギーは使いたいからいろいろ責任を違う国に負わせて自分達は有利にしたい。
→会議もめる。
当然だわな。

これを別の目標に変えて、
総エネルギー中での石油・石炭の割合とその他の脱炭素エネルギーの割合の目標を決めればいい。

総使用エネルギーが増えることも計算に入れて、でもその中で使える石油が50％までとか。
で、バイオエタノールについては穀物から作る上限数量を決める。
投資ゲームで穀物の値段が上がり食料高騰・食料危機になるから。

人間が食える有機物から作らないでも、毎日出している廃棄食品や糞尿など下水からバイオガスを作ればいい。
家畜の糞尿も発酵させてバイオガスにして使う。
糞尿のもとは食品で、食品のもとは肉でもたどって行けば植物になるから、循環すると言う事でCO2の排出にはならない。
発酵や処理技術も開発してなるだけ多くのバイオエネルギーを取り出せるようにする。

全世界一律で
「総使用エネルギーの何％までが石油や石炭ですよー」
「でも総使用エネルギーの上限は別に決めませんよー」
となれば別に揉める事もないだろう。
あとは石油以外のエネルギーに投資してそれを可能に出来るようにすればいい。

なんて言ってもそれがむずかしいんだろうけど。
そうそう上手くはいかんわなぁ